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4-Stage Balance Testとは?高齢者の転倒予防に活用する評価方法と結果の解釈

2 時間前
読了時間: 4分

はじめに


4-Stage Balance Test(以下、4SBT)は、高齢者の転倒リスクをスクリーニングするために活用されているバランス評価です。


特別な道具を必要とせず、難易度の異なる4つの立位姿勢を順番にとり、それぞれの姿勢を10秒間保持できるかを確認します。短時間で簡便に実施できることが特徴です。


本記事では、4SBTの目的や評価方法、結果の解釈について、高齢者の転倒予防につなげる視点からわかりやすく解説します。



高齢者の転倒予防に活かす評価とトレーニング
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4-Stage Balance Test(4段階バランステスト)とは何か?


4SBTは、支持基底面を段階的に狭くした4つの立位姿勢を、それぞれ10秒間保持できるかを確認する静的バランステストです[1]。


以下の4つの肢位を、難易度の低い順に実施します。


4段階バランステストの図。男性が両足立位からセミタンデム肢位、タンデム肢位、片脚立位へ進み、各段階10秒間保持と示す。

両足をそろえた立位(Side-by-side stand)

両足を揃えて立ちます

セミタンデム立位(Semi-tandem stand)

一方の足の踵の内側を、反対側の足の母趾に触れる位置に置きます

タンデム立位(Tandem stand)

一方の足の踵を、反対側の足のつま先に接するように置きます

片脚立位(Single-leg stand)

片方の足を床から離し、片脚で立ちます


4段階バランステストの足の位置を示す図。両足を揃えた立位、セミタンデム、タンデム、片脚立位の4姿勢と足跡、Physioplus表記。

白地のスライドに「実施上の注意点とポイント」とあり、保持10秒、補助具なし、足が動いたら終了などの注意を表で示すPhysioPlus資料


各肢位を10秒間保持できれば次の段階へ進み、保持できなかった時点で評価を終了します。


評価は開眼で行い、杖や歩行器などの補助具は使用しません。


また、被験者は腕を広げたり身体を揺らしたりしてバランスを取ることは認めますがが、足の位置が動いた場合はバランスを保持できなかったと判定します。


タンデム肢位や片脚立位は左右行うのか?


セミタンデム立位やタンデム立位では「どちらの足を前にするのか」、片脚立位では「どちらの足で立つのか」が気になるところです。


研究では、高齢者において左右の足を入れ替えても、セミタンデム立位、タンデム立位、片脚立位の静的バランスに有意な差は認められていません[2]。


この理由として、加齢に伴う身体機能の変化により、左右の足によるバランス戦略の違いが小さくなることが考えられています。


そのため、4SBTは左右差を評価する検査ではなく、左右差を詳しく確認したい場合は、別の評価と組み合わせて判断することが重要です。



4-Stage Balance Testの結果をどう解釈する?


4SBTでは、姿勢が進むにつれて支持基底面が狭くなり、バランス課題の難易度が高くなります。


転倒リスクを判断する目安となるのが、タンデム立位を10秒間保持できるかです。


10秒間保持できない場合は、転倒リスクが高い可能性があるとされています。


ただし、「10秒保持できない=転倒する」という意味ではありません。


4SBTはあくまで転倒リスクをスクリーニングする評価の一つですが、転倒歴や歩行能力、筋力、服薬、視覚、生活環境など、その他のリスク因子とあわせて結果を解釈することが重要です。


なお、研究では両足をそろえた立位とセミタンデム立位では、静的バランスの安定性に明確な差がみられなかったことから、「両足をそろえた立位・タンデム立位・片脚立位」の3段階に簡略化する方法も提案されています[3]。



本人の自覚と評価結果のギャップは転倒予防・転倒リスクにつながる可能性も


本人がバランスに自信を持っていても、4SBTで転倒リスクが示された高齢者では、その後の転倒が多かったことが報告されています[4]。


「自分はまだ大丈夫」と感じていることで、身体機能の低下に気づかず、リスクの高い行動につながる可能性があります。


したがって、本人の自覚と実際の身体機能は必ずしも一致しないことを踏まえ、本人の感覚だけでなく、今回紹介した4SBTなどの客観的なスクリーニング評価とあわせて判断することが重要です。


まとめ


4-Stage Balance Test(4SBT)は、4つの立位姿勢をそれぞれ10秒間保持できるかを確認する、高齢者の転倒リスクを簡便にスクリーニングできる評価です。


特に、タンデム立位を10秒間保持できるかが転倒リスクを判断する一つの目安となります。ただし、4SBTの結果だけで転倒リスクを判断することはできません。


転倒歴や歩行能力、筋力、服薬、生活環境などのリスク因子に加え、本人の自覚と実際の身体機能にギャップがある可能性も考慮し、その他の評価と組み合わせて総合的に判断することが重要です。


特別な道具を必要とせず短時間で実施できるため、高齢者の転倒予防におけるスクリーニングの一つとして活用してみましょう。



参考文献


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