スランプテスト(Slump Test)とは?やり方・陽性所見と神経の関与を見分けるポイント
- 6 時間前
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はじめに
腰から下肢にかけて痛みやしびれを訴える患者やクライアントを評価する際、神経症状の関与を確認する方法のひとつが、スランプテスト(Slump Test)です。
スランプテストは、脊柱の屈曲や膝関節伸展、足関節背屈などを組み合わせながら、神経系に加わる機械的負荷を段階的に変化させ、そのときの症状の再現や変化を確認するテストです。
本記事では、スランプテストの基本的な実施方法から、陽性所見の考え方のポイントを整理してわかりやすく解説します。
スランプテスト(Slump Test)で何がわかる?
スランプテストは、腰から下肢にかけての痛みやしびれに、神経が関係しているかを考えるための検査です。
身体を丸めたり、膝を伸ばしたり、足首を動かしたりすると、坐骨神経などの神経にも負荷が加わります。
このスランプテストでは、このように神経に負荷が加わる姿勢をつくりながら、「いつもの痛みやしびれが再現されるか」「身体の位置を変えると症状が強くなったり弱くなったりするか」
を確認する評価です。
こうした反応から、神経が刺激に対して敏感になっている可能性を考えていきます。
スランプテスト(Slump Test)の実施方法
スランプテストでは、姿勢や関節の位置を一つずつ変えながら、痛みやしびれ、突っ張り感などがどのように変化するかを確認します[2]。



実施手順
椅子やベッドの端に座る:両足が床につかない状態で座り、両手は身体の後ろで組みます。
背中を丸める:骨盤を後ろに倒しながら、胸から腰にかけて背中を丸めます。
首を曲げる:背中を丸めた姿勢を保ったまま、顎を胸に近づけるように首を屈曲します。
膝を伸ばす:その姿勢を保ったまま、評価する側の膝をゆっくりと伸ばしていきます。
足首を反らす:膝を伸ばした状態から足首を背屈させ、神経系への機械的負荷を加えます。
首を元に戻して変化を確認する:膝や足首の位置を保ったまま首を起こし、痛みやしびれ、突っ張り感が軽減するか、膝を伸ばせる範囲が変化するかを確認します。
各段階で、症状がどこに出たか、普段の症状が再現されたか、姿勢を変えることで症状が強くなったり弱くなったりしたかを確認することがポイントです。
症状が確認された時点で、それ以上の負荷を加えるのを中止し、その時点での所見を記録します。
陽性所見の考え方
主に、次のような反応を確認します。
普段の症状が再現される:患者やクライアントが普段感じている痛みやしびれ、下肢への放散痛などがテストによって再現されるかを確認します。
左右で反応に違いがある:膝を伸ばせる範囲や症状の出方などを反対側と比較し、明らかな左右差がないかを確認します。
首の位置を変えると症状が変化する:膝や足首の位置を変えずに首を起こしたとき、下肢の痛みやしびれ、突っ張り感が軽減したり、膝をさらに伸ばせるようになったりするかを確認します。
スランプテスト(Slump Test)結果をどう解釈する?|神経の関与を見分けるポイント
スランプテストで膝を伸ばしていくと、太ももの裏やふくらはぎに痛みや突っ張り感が生じることがあります。
このとき確認したいのが、その症状に神経が関与しているのか、それとも筋の伸張によるものなのかという点です。

判断のポイントになるのが、首の位置を変えたときに症状が変化するかです。
たとえば、膝を伸ばして太ももの裏に突っ張り感が出たところで、膝の位置を保ったまま首を起こします。
このとき、首を起こすことで症状が軽減する場合は、神経系が症状に関与している可能性を考えます。
一方、首の位置を変えてもハムストリングスの長さは大きく変わりません。そのため、首を起こしても症状がほとんど変化しない場合は、筋の柔軟性など、神経以外の要因も考えます。
ただし、この反応だけで「神経由来」「筋由来」と断定することはできません。
普段の症状が再現されるか、左右差があるか、首の位置によって症状が変化するかなど、複数の所見を組み合わせて判断することが重要です。
まとめ
スランプテストは、腰から下肢にかけての痛みやしびれに、神経系が関与している可能性を評価する評価です。
評価では、膝を伸ばしたときに痛みや突っ張り感が出るかだけでなく、普段の症状が再現されるか、左右差があるか、首の位置を変えることで症状が変化するかを確認することが重要です。
特に、膝の位置を保ったまま首を起こしたときに症状が軽減する場合は、神経系が関与している可能性を考える判断材料になります。
ただし、スランプテストだけで「神経由来」「筋由来」と断定することはできません。問診や神経学的所見、その他の評価と組み合わせながら、症状の背景を総合的に判断していきましょう。





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