モンスターウォークで中殿筋を効果的に鍛えるには?ミニループバンドの位置による効果の違い
- 7月23日
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はじめに
モンスターウォーク(バンドウォーク、ラテラルバンドウォークとも呼ばれます)は、ミニループバンド(以下、ミニバンド)を用いて中殿筋を強化する代表的なエクササイズであり、リハビリやトレーニングの現場で広く活用されています。
しかし、実際に指導していると、「お尻に効かせたいのに、太ももの外側ばかり疲れてしまう」と患者さんやクライアントから言われた経験はありませんか?
こうした違いは、単なるフォームの問題だけではなく、ミニバンドを装着する位置によって、筋活動や下肢の運動パターンが変化することが関係している可能性があります。
本記事では、Lewisら(2018)の研究をもとに、ミニバンドの設置位置によって中殿筋をはじめとする股関節周囲筋の筋活動やトレーニング効果がどのように変化するのかをわかりやすく解説します。
モンスターウォークで鍛えたい筋肉とは?
モンスターウォークは、殿筋群(大殿筋・中殿筋)を中心とした股関節外転・外旋筋群を強化する代表的なエクササイズです。

これらの筋群は、歩行やランニング、片脚立位などで骨盤を安定させ、股関節や膝のアライメントを維持する重要な役割を担っています。
殿筋群を中心とした股関節外転筋群が十分に機能しない場合には、大腿筋膜張筋(TFL)が代償的に働きやすくなることがあります[1]。

そのため、モンスターウォークでは単に股関節外転筋を鍛えるだけでなく、TFLによる代償を抑えつつ、殿筋群を十分に活動させなことが重要です。
膝・足首・足部で何が変わる?ミニループバンド位置による筋活動の違い
Lewisら(2018)は、健康な成人男女22名(男性11名、女性11名)を対象に、スクワット姿勢でのモンスターウォークを実施し、ミニバンドの位置(膝上、足首、足部)による表面筋電図(EMG)の変化を検証しました [1]。
測定対象となった筋肉は、大殿筋、中殿筋(後部)、大腿筋膜張筋(TFL)の3つです。

ミニバンド位置と筋活動の変化一覧
バンド位置 | 大殿筋の活動 | 中殿筋の活動 | 大腿筋膜張筋(TFL)の活動 |
膝上(Knees) | 最も低い | 最も低い | 最も低い |
足首(Ankles) | 増加 | 増加 | 大きく増加 |
足部(Feet) | さらに増加 | さらに増加 | 増加しない(足首と同等) |
膝上にミニループバンドを装着した場合は、作用点が股関節に近くなるため、モーメントアームが短くなり、股関節外転筋群への負荷は全体的に小さくなります。
足首にミニループバンドを装着した場合は、作用点が股関節から遠くなり、モーメントアームとバンドの伸長量が増加します。その結果、中殿筋や大殿筋、大腿筋膜張筋(TFL)を含む股関節周囲筋全体の筋活動が高まり、バランスよく負荷をかけることができます。
前足部にミニループバンドを装着した場合は、バンドによって股関節に内旋モーメントが生じます。この内旋モーメントに抵抗するため、中殿筋や大臀筋などの股関節外旋筋群がより選択的に動員されることが特徴です。
なぜ足部にミニバンドを巻くと殿筋群がより働くのか?




