top of page

​臨床と運動指導をつなぐ、トレーナー・セラピストのためのオンラインプログラム

Physioplus_logo.png

​Physioplus|トレーナー・セラピストのためのオンラインプログラム

Physioplus|フィジオプラス

まずは
無料会員で
体験する

会員登録で[新着記事]をいち早くお届けします。

まずは無料会員で体験する

無料会員登録で、新着記事をいち早くお届けします。

坐骨神経痛の評価方法とは?SLRテストで神経症状を見分けるポイント

  • 2 時間前
  • 読了時間: 6分

はじめに


トレーナーやセラピストにとって、患者やクライアントの悩みとして遭遇する頻度の高い症状の一つが坐骨神経痛(Sciatica)です。


坐骨神経痛とは、腰部から臀部、下肢にかけて広がる痛みやしびれなどの症状を指し、多くの場合、腰椎由来の神経根障害によって生じます。


特に、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などに関連して発生することが多く、日常生活や運動機能に大きな影響を与える症候の一つです。


このような下肢へのしびれや痛みを訴えるクライアントに対して、私たちはどのような視点で評価を行い、どのような根拠に基づいて介入方法を選択すべきでしょうか。


本記事では、近年の医学的エビデンスおよび各種ガイドラインをもとに、坐骨神経痛の臨床的特徴、整形外科徒手検査の考え方、そして運動療法やセルフケア、包括的なアプローチを含めた各種介入の有効性について整理して解説します。


白い背景に「坐骨神経痛とは?」と「腰部から臀部、下肢にかけて広がる痛みやしびれを訴える症状です。」という黒い文字があります。


坐骨神経痛の臨床的特徴とリスク要因


臨床において坐骨神経痛を疑う際、どのような指標を基準に評価を進めるべきでしょうか。


坐骨神経痛は、単に「下肢に痛みがある」というだけで判断できるものではなく、実際には、症状の分布や神経学的所見、誘発テストなどを総合的に評価しながら、神経根由来の症状である可能性を検討していく必要があります。


坐骨神経痛を臨床的に判断する際の重要な評価項目として、以下の5つが挙げられています[1]。


座骨神経痛評価のポイントを示す図。左に症状のリスト、右に神経のイラスト。痛みのパターンが説明されています。

腰痛よりも片側の脚の痛みが強い

足や足趾(つま先)へと放散する痛みがある

上記と同じ領域にしびれや感覚異常がある

下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)により脚の痛みが増強する

局所的な神経症状(単一の神経根領域に限定される症状)がみられる


また、坐骨神経痛の発症や急性増悪に関わるリスク要因は、個人的因子と職業的因子に大別されます[1]。


坐骨神経痛のリスク要因を示す図。個人(年齢、喫煙、ストレス、高身長、肥満)と職業(運転、身体活動)で分けられた要素。

個人因子

  • 年齢(45〜64歳で発症のピークを迎える)

  • 高身長

  • 喫煙

  • 肥満と健康状態

  • 精神的ストレス

職業的因子

  • 激しい身体活動

  • 車両の運転(全身の振動)


このように、腰痛全般のリスク要因としては、身体的負荷だけではなく、仕事における高い要求度、同僚からのサポート不足、仕事に対する不満といった、職場環境に関連する心理社会的要因も発症リスクを高めることが示されています。


そのため、初回評価においては症状や身体機能を確認するだけではなく、患者やクライアントの作業環境やライフスタイルについても詳細にヒアリングし、これらのリスク因子が現在の臨床像にどのように影響しているのかを多角的に評価することが重要なポイントになります。


坐骨神経痛における評価:SLRテスト


坐骨神経痛の評価において、ストレート・レッグ・レイズ(SLR)テストは、最も広く用いられている徒手検査の一つです[2]。


仰向けに寝た男性が足を上げて検査を受けている。右側にSLRテスト手順の説明文。背景は白、医療イラスト。

特に、神経根由来の下肢症状や椎間板ヘルニアとの関連を評価する場面で活用されています。


しかし一方で、従来のSLRテスト単体では、椎間板ヘルニアや神経根圧迫に対する感度・特異度には限界があり、症状が神経由来なのか、あるいは筋骨格系由来なのかを十分に識別できない場合があることも指摘されています[2]。


こうした背景から近年では、神経組織の力学的・解剖学的特性を利用した発展型のSLRテスト(Extended Straight Leg Raise:ESLR)が有用とされています[2]。


ESLRでは、通常のSLRで症状が誘発された後に、症状部位に応じた追加操作を行うことで、神経組織由来の症状かどうかを鑑別することができます。


      記事の続きは…

      physioplus.jp を定期購読してお読みください。

      bottom of page